どうも!さらりい(@sararii_blog)です!
私、新卒で中小ブラック企業に入社後、ホワイト大企業へ転職した経歴があるんです
職種はどちらも営業職。会社の規模や文化など全く異なる2社を経験し、特に大きく違いを感じたテーマを3つに絞って紹介します。
就職活動を控えた学生の方や、転職を視野に情報収集をされている方の参考になれば幸いです。
ただしあくまでも私自身が見聞きした体験に基づく「主観100%かつ一企業でのケース」であること念頭にお読みいただけたらと思います。
「それって会社規模じゃなくて、単に企業体質の違いによるんじゃないの?」と思われる内容も含まれておりますが、ご容赦願います。
ちなみに前職での苦労話は【自己紹介】さらりいってこんな人に書いていますので、よければご参照ください!
目次
- 簡単に給与が増えたり減ったりする
- 営業成績1位の表彰で家電製品(2位、3位も同製品…)
- 各種手当てが心もとない(家賃補助1万円のみ)
- 初任給はやや高め
- ボーナス?なにそれ?
中小ブラックの特徴① 給与の増減
さぁまずは一番気になる給与について語っていきましょう!
前職の給与制度で大きな特徴は「営業成績がすぐに給与に反映される」ということでした
これは良し悪しどちらの場合にも当てはまります
数ヶ月成績が悪ければ給与カット。反対にバンバン契約が取れていたら給与アップ、さらには昇格も狙えます。
昇格条件は成績のみだったので、新卒だろうが40歳だろうが条件をクリアすれば昇格できる環境。
営業会社だったので公平と言えば公平だったかもしれません。
ちなみに、昇格するための条件は事前に提示されていましたが、給与カットは突然の出来事でした。
「今月契約取れなかったら来月から給与◯万円減ね!」という感じ。
1年目でまだまだ売上に貢献できていない後ろめたさもあり、当時は受け入れる他ありませんでした。
まぁ良くも悪くもなんですけど、社長や上層部の考え一つで色々と変わってしまうのが中小企業の特徴かもしれません。
このように給与体系が非常に流動的な会社でした。
中小ブラックの特徴② 初任給
就活サイトに記載されていた初任給が他社と比べてもやや高め(プラス2万円程度)でした
入社後に理由を上司から教えてもらいました。
「他社と同水準では、知名度のない企業は学生に選んでもらえない。初任給を少し高く設定するだけで学生からの応募が目に見えて増える」のだそう。
会社の目論見通り、たった数万円の違いに見事に釣られた哀れな男がここにおりました…w
業績が好調でめちゃくちゃ儲かっているような会社でもない限り、初任給設定が高めの会社は疑った方がいいかもしれません。地雷の可能性がありますw
就職活動中の方、ぜひ私の屍を超えていってください…!
- 新卒入社の場合、数年間は昇格制限がある
- 明確な年収テーブルが用意されている
- 成績上位者などへのプチボーナスや各種手当てが豊富(業績以外を評価するシステム、育児関連手当など)
- 充実した福利厚生(高額な家賃補助、有給消化推奨、カフェテリアプラン)
- 基本給2.5ヶ月分のボーナス
ホワイト大企業の特徴① 一律昇格制度
ちょっと前に新卒年収1000万円のニュースが話題になりましたね。
三菱UFJ銀行が新卒1000万円、組織文化を変えられるか(日本経済新聞2021年3月26日付記事)。
他にもくら寿司やNECなどでも1000万円を目指せる仕組みがあるようです。
このような先進的な企業はともかく、一般的には40、50代で年収ピークが来るように給与体系が設定されている会社が多いのではないでしょうか。
現職も同様です
新卒入社後数年間の昇格には制限があり、一律で機械的に行われる仕組みになっています
ですのでどんなにがんばっても、成果がダイレクトに給与へ反映されることは基本的にありません。
同期と同じタイミングで同じ額だけ年収が上がっていきます。
それってどうなのと思われるかもしれませんが、そういうルールとなっています。
まぁ、給与へ反映されにくくとも個人に対する評価は別ですからね。仕事に取り組む姿勢や実績は誰かが必ず見てくれているはずです。
若手のうちにがんばって仕事をこなし成果も出ていれば、昇格制限が解けた後は順調にステップアップしていけることでしょう。
ホワイト大企業の特徴② 明確な年収テーブル
等級制度と基本給が紐付けされた給与体系が社員に公開されています。
つまり「どのポストがいくらの年収設定となっているか」が計算できる仕組みとなっています
「等級制度」とは、従業員をその能力・職務・役割などによって区分・序列化し、業務を遂行する際の権限や責任、さらには処遇などの根拠となる制度です。また、その組織がどのような人材を必要としているのかというモデルにもなります。いわば人事制度の骨組みともいえるでしょう。
引用:日本の人事部
転職して大きく驚いたことの一つがこの等級制度でした。
多くの会社で似た制度はあろうかと思いますが、いかんせん当時の私は20代そこそこの世間知らず。
上司の年収を算出し「こんなにもらえるんだ!」と驚愕し、「いつか自分も!」とウブな反応だったことを思い出します。
まぁ、逆にいうと会社での年収上限額もわかってしまうわけなんですけどね
その他ボーナスの算出方法もオープンになっています。支給される前から使い道の計画を立てられますねw
前職ではこのように系統立った人事制度は運用されていませんでした。
なのでカルチャーショックを受けたことをよく覚えています。
ちなみに、一般的に大企業の方が給与は高めと言われています。
ですが個人的には重要視すべきポイントとして、会社規模よりもその会社がどういう業界に属しているか、が大事だと思っています
なぜなら年収レンジはほぼ業界で決まるからです。
実際に私も同じ営業職でありながら平均年収の高い業界へ転職したことで、初年度で200万円の年収をアップすることができました。
就職・転職時の最重要項目として給料は外せない!という方は、まず平均年収の高い業界から求人をチェックしてみてはいかがでしょうか。
おすすめの業界は年収260万円から総資産1,700万円を突破するために行ったこと(転職編)に載せていますので併せてどうぞ。
- 組織が小さいためスピーディに動ける
- 人手が足りていないので若手でも色々な経験が積める
- 競争も少なくエースの座を狙いやすい
- お手本や反面教師となる先輩社員が少ない
中小ブラックの特徴① 人手が足りていない
仕事の進め方・やりがいについて前職を振り返ってみると、上記のようにメリットが多く浮かびました。意外にも。
ただし総じて言えることは「人手が足りていない」。これに尽きます。
人が少ないことは強みでもあり弱みにもなり得ます。
「組織の判断スピードが早い・若手にも仕事を振ってもらえる・営業成績1位を狙いやすい」が強みでしょう
私の実体験を何点かご紹介します。
- 1年目の3月、一学年下の新卒入社研修の一部パートを任されました。上司からはテーマを与えられるだけで、詳細や研修形式に指定はなく自由にやらせてもらいました。
- 新設された事業部の立ち上げメンバーに任命、ゼロから新規プロジェクトを立ち上げる経験。
- 2年目のある日、会社が実践していなかったWebを活用した試みを上司に提案し即採用、翌日実行。
小さな組織だと決定権を持つ人物との関係が近いからこそ、スピーディに仕事をこなせるのも醍醐味の一つです。 - 2年目に経営戦略会議のメンバー入り。営業部長や課長に交じって会社の今後の戦略について考える。
経営者側の視点や上司が何を考えて仕事をしているのか、など学べる貴重な経験でした。 - 売上成績1位を複数回達成できました。10数人しか営業マンがいないので比較的誰にもチャンスがある環境でした。
このような経験をさせてもらえたのも、中小企業の良さだったと思っています。
経営戦略会議なんて、大企業だと出世街道をひた走る50代のエリートサラリーマンくらいしか出られないでしょうから…!
一方、人手が足りていないデメリットとして「先輩社員が少ない」が挙げられます
お手本となる先輩や反面教師にすべき先輩など、サンプル数が少ないので、必然的に人から吸収して学ぶ機会も少なくなってしまいます。
若いうちは多様なタイプの仕事の進め方に触れることも大いに勉強になります。
ですので個人的には周囲の人数は多い方がいいと考えますのでデメリットに挙げました。
人が少ないっていうのはイチ従業員じゃどうしようもないよね。
どうやって対応すればいいのかな?
本やセミナー、今ならYouTubeでもいいだろうし、アンテナは社外に張っておいた方がいいね。
大事なのは学びの姿勢を常に持っておく、ということかな!
いずれにしても、組織の先頭に立って自分主導で動きたい!というタイプには中小企業は合うと思います。
そういう人材は大企業でもうまいことやっていけるでしょうが、埋もれてしまう可能性もありますからね。
私も成績が良い頃は「自分が会社を支えているんだ」という責任感や充実感に満ちていました。
休みもなく残業ばかりの日々でしたが、不思議と辛くはありませんでした。きっと充実感が気持ちを奮い立たせてくれていたのだと思います。
- 一つの業務の裏で多様な部署が関係し合っている
- 自己都合を抑え、社内での根回しが大事
- 「人に頼ること」のスキルが必須
- 成果が出た時には一人でやるより何倍も達成感を得られる
ホワイト大企業の特徴① 業務に関わる人数が多い
大企業の特徴はなんでしょうか?ヒントは先ほどの中小企業と「真逆」であること。
そうです、つまり仕事を進めるに当たって「関わっている人間の数が圧倒的に多い」ということです。
大きい組織がなぜ大きいかと言えば、つまるところ「たくさんの人がいなきゃ成り立たないビジネスをしている」とも言えますよね。
一つの業務の裏には多種多様な部署が関係しあっていて、会社とはそんな一つ一つの協力による仕事の積み重ねでできている。
そんなことを現職で働きだしてから学びました。
関係部署への根回しは業務を円滑に進める上で非常に大事
例えばAさんとBさんが同じ要求をしても、意見が通るのはAさんだけ、ということは往々にしてありますからね。
会社と言っても所詮は人と人同士がやること
結局は日頃からの人間関係が物を言うんだね
そしてそれぞれの業務に優劣はないんですよね。どこかの過程が一つでも欠けていれば全体が機能しなくなるわけですから。
なので間違っても、自分の仕事が一番偉いんだ!大変なんだぞ!という気持ちは持たないようにしています。
そういう気持ちだと相手には伝わりますしね。
少し脱線しますが、真正面から正論をぶつけてもうまく進まないことは多いです
「いかにグレーの部分をうまく活用できるか」ができるサラリーマンの素質の一つだと思っています
ホワイト大企業の特徴② 人に頼るスキルが必須
前職では特に意識していなかったですが、現職では非常に求められるスキルで初めは戸惑いました。
「いつ、何を、どれくらい、誰に」協力依頼をするのかということですね
現在私は営業職で法人営業を担当しています。
与えられた担当エリアがあり、得意先があり、その中で基本的には自分の裁量で動いていくことになります。
とはいえ事前準備、商談、契約、アフターフォローなどの営業工程を一から十まで、全て自力でやるのはさすがに効率が悪すぎるんですね。
なので限られた時間で最大限の成果を上げるべく、私も上司や同僚、他部署に日々助けを借りながらなんとかやっています。
相手も忙しい身なので「〇〇だから、ぜひあなたに協力をしてほしい」という理由作りや伝え方が肝になります
なので人に頼る”スキル”と表現しました
私もまだまだ未熟で、今だに一人で抱え込んでしまったり、逆に丸投げしてしまったり。ケースバイケースで試行錯誤を重ねている最中です。
その分、周囲の助けを得ながら成果が出たときは人一倍嬉しくなりますね!
- よく言えばアットホーム(BBQ、プライベート旅行)
- クセのある社員多し(でも営業成績は良かったりする)
- 連日の24時帰宅・2ヶ月休みなし・7時30分〜20時で訪問販売(飛び込み営業)
はい、どう見ても気になるのは最後ですよね!w
中小ブラックの特徴① 長時間労働の常態化
前職に恨みがあるとか、悪く言いたいわけではありませんよ!
ただ実際にあった出来事として記載しています。
特に新規事業部を立ち上げた当初が大変でした。
それまで所属していた部署と兼任だったので、通常業務をこなした後、新規事業部の一日分の仕事に取り掛かるという具合。
一番遅い時には深夜2時まで働き、再び7時に出社というのもありましたw
体力的には相当きつかったんですが、新規事業部の成績が良かったこともあって、当時はそこまで負担に感じていなかったんですよね。むしろ使命感で働いてました。
一番危ないパターンのやつじゃないか!
しかし、今思うと独身で若いうちじゃなきゃ無理ですねー。
40歳既婚子持ちの上司もよく一緒に残ってくれていましたけど、自分が家族を持ってみて、余計その凄さが身に染みます…。
付き合ってくれた上司には本当に感謝しています。
その他にも2ヶ月間休みがなかったり、7時30分〜20時で訪問販売をさせられたりと、なかなか強烈な体験ばかり思い出されますw
と、まぁ自虐的に書いていますが、それでも20代前半のうちにがむしゃらに働いたことは自信になっています。
何か困難な目にあったとしても「あの時ほどひどい状況じゃないな」と考えられるので。
長く続く社会人生活を送るにあたって、決して悪い経験ではなかったと解釈しています。
よく言われる「強豪校のキツい部活を乗り越えた経験が、その後のプロ生活でも生きている」的な話に似てるかもしれません。
- 職場の雰囲気は上司次第(柔軟に対応すべし)
- 社員の基礎能力のレベルが高い(競争も厳しいということ)
- 労働組合の存在(会社に言うべきことは言う。頼りになる)
ホワイト大企業の特徴① 職場環境は上司次第
これまで何人か直属の上司の異動を経験しています。
気づいたのは「職場の雰囲気や人間関係は上司のカラーによってガラッと変わる」ということ
変わることについては特に良いも悪いもなく「そういうもの」程度の認識でいます。どういう雰囲気が正解かなんてのもありませんからね。
ただし上司とどのように接したら良いコミュニケーションを取りやすいか、ということについて個人的な見解を述べますと、
サラリーマン的には「上司のタイプを把握し、自分の価値観の範囲内で極力寄せていく」のが最適ではないでしょうか
例えばオンオフの区別をはっきりつけたい上司であれば、勤務時間内にくだけた話題を振るのはやめておいた方がいいかもしれません。
反対にプライベートも含めて密にコミュニケーションを取りたいタイプであれば、どんどん自己開示をしていくべきでしょう。
ポイントは「無理をしない」ことですね
あまりにも自分の価値観と離れた言動ばかりしていると精神的に疲弊しますので
それに上司が変わるたびにこちらのキャラを無理に変えて接すれば、周りから八方美人と捉えかねられません。
もちろん、同僚の目はどうでもいいから上司に気に入られたい!という姿勢ならそれはそれでアリでしょう。
今回は、中小ブラック企業からホワイト大企業へ転職して感じた違いを下記テーマに絞ってご紹介しました!
- 給与・福利厚生
- 仕事の進め方・やりがい
- 人間関係・労働環境
いかがでしたでしょうか。
私の体験を元に、それぞれのメリット・デメリットを考えてみました。
バイアスがなるべくかからないよう心がけましたが、事実を並べるとどうしても現職優位な書きぶりになってしまいますね。
しかしどちらにも共通していたことがあります
優秀な上司・先輩の存在です
前職では訪問販売という厳しい市場ながら、毎週毎週飛ぶように売りさばいているスーパー営業マンがいました。
上場企業に引き抜かれていった上司もおりました。
会社の規模によらずデキる人間はいますし、どんな状況でも結果を出せる人って憧れますよね。
自分もそんなサラリーマン人生を送っていきたいものです。
今回はこんなところで。
ではでは!