どうも!現役転勤族のさらりい(@sararii_blog)です!
最近、転勤廃止を打ち出す企業が話題になっていますね。
- カルビー 単身赴任やめ家族と同居可能に 新型コロナに対応(NHK:2020年6月25日)
- NTT、転勤・単身赴任を廃止へ コロナ後もテレワーク(日本経済新聞:2021年9月28日)
まだ一部企業に限られてはいますが、昨今のコロナ禍やワークライフバランスの潮流に乗り転勤廃止の傾向が拡大していくことは間違いないでしょう。
ところで「転勤族」と聞いてあなたはどんなイメージを浮かべるでしょうか?
んー…
・大企業勤務の宿命
・子どもや家族の負担が大きい
・単身赴任
とかかなぁ
ポジティブじゃないイメージが多そうだね…
- 転勤による仕事と生活面での影響を知りたい
- 夫・妻が転勤族で今後の生活が少し心配…
- 不本意な転勤を命じられ不満に思っている
今回はこんな悩みを持つ方に向けて、
東証プライム上場メーカー営業マン・転勤族どまんなかの立場から、
転勤のメリットとデメリットを紹介していきます!
社内外の先輩から聞いたリアルな声と私自身の体験を元にしています。
転勤族の生態を公私両面から掘り下げていますので、ぜひ最後までお読みください!
目次
早速結論です。在籍企業に勤め続けることを前提としています。
①ビジネスマンとしての”引き出し”を増やすチャンス
②再チャレンジの機会になる
③全国各地に住むことにより豊富な人生経験を積める
④住居費が抑えられる
①人間関係がリセットされる
②マイホームのプランを立てにくい
③共働きでは世帯年収が下がる可能性大
④「一年後自分がどこに住んでいるかわからない」のは想像以上のストレス
それぞれ解説していきます。
メリット① ビジネスマンとしての”引き出し”を増やすチャンス
引き出しって具体的にってどういうこと?
業務遂行に役立つスキルとも言えるね
例えばこんな感じかな!
・問題解決のためのアイデアや対処方法の手数
・頼れる人脈の多さ
もっと細かいものだと、
・雑談時の話題の豊富さ
だったりもするねー
当然ながら転勤先には今までと異なる取引先・関係者・上司・同僚・部下がいますよね。
従来培ってきた仕事のやり方が通用しないこともあるでしょう。
転勤してまっさらな土地でイチから人間関係を作り実績を残していくのは、言うほど簡単な仕事ではありません。
壁にぶつかった時、まさにビジネスマンとして成長できるチャンスになります。
「引き出し」とは、もがいて試行錯誤をくりかえす中で、一つ一つの経験が血肉となって身に付くものだからです。
「引き出しの多さ」は「優秀なビジネスマン」の同義語
と言っていいくらい重要な要素です
転勤にはそんな引き出しを増やせる大きな可能性が秘められています。
メリット② 再チャレンジの機会になる
会社からあまりいい評価をもらえていなかった場合、転勤は一発逆転を狙える大きなチャンスです
今までの仕事を振り返ったり、リフレッシュできる絶好の機会だもんね!
いくら自分では変わろうと思っても、同じ職場で決意を維持し続けることは難しいですよね。
ガラッと環境が変わる転勤を利用してモチベーション高くキープして取り組んでいきましょう。
転勤には3種類あります。
今よりも職務ポジションや事業所などのランクが
①上がる
②現状と同程度
③下がる
そもそも転勤は引き受け手がいないと成立しませんよね。
①と②は相手に求められて異動するケースが多いです。
待遇も良ければ自然とやる気に満ちてくるでしょう。十分に能力もあるので新天地でも活躍できる可能性が高まりますね。
問題は③のとき
必ずしも良い転勤とはいえない場合です
イレギュラーによる玉突き人事や上司との折り合いがつかない等、理由は様々かと思います。
もしもあなたが微妙な転勤を命じられたと感じたり出世コースに乗れていないと思っても、腐らないようにしたいですね。お気持ちはよく分かりますが。
私たちサラリーマンは転勤の場所や時期を会社に委ねていますが、転勤の意味は自分次第で変えられるはずですよね。
腐るのも自分、再チャレンジの機会だと切り替えて取り組むのも自分です
いちサラリーマンが結果を残せるかどうかなんて、適切な量の積み上げがあれば後は運の要素が強いもの。
要は開き直って前向きにやるしかないという話です。
人の意志は弱いからこそ、転勤のようにガラッと環境が変わる機会をうまく活用するんだね!
私の場合・・・
営業成績が伸び悩んでいた頃に転勤を経験。
すると今までとは打って変わって面白いように成績が伸びました。
「気持ちを新たにがんばろう」とちょっとした決意を持って取り組んだだけで、です。
その熱意が周囲に伝わり新しい上司や同僚がよく助けてくれました。
今までと同じ場所・同じ人間関係の中にいたら決意もすぐにしぼんでいたはずです。
メリット③ 全国各地に住むことにより豊富な人生経験を積める
全国転勤ということは、極端な話、沖縄勤務のあと北海道への転勤を命ぜられる可能性もあります。
そうなると住居の選び方から旬な食材の種類まで、同じ日本とは思えない違いに直面することでしょう。
全国各地で普通に暮らすこと自体、他地域から見ればどれも貴重な経験となります。
例えば雪国を経験するとこんなライフハックを得られます。
- 雪が降っても転びにくい歩き方
- 車が雪にハマった時の脱出に使える小道具たち
- 屋内生活が続いても自分のテンションを保つコツ
どれも知っているかどうかで生活の質が変わる立派な知恵ですよね。
また、わざわざ遠出せずとも各地の名産品に触れられたり食したり観光地を巡ったりできる。
これは全国転勤の醍醐味の一つですね。
豊富な人生経験は対人コミュニケーションを支える大きな基盤になります。
個人的には京都勤務で休日はお寺や古民家カフェ巡り、
なんて憧れますねー!
メリット④ 住居費が抑えられる
会社命令で転勤する以上、住居費は抑えられているケースが多いと思います。
わずかの負担だけで住める社宅や寮が用意されていたり、はたまた手厚い家賃補助があったり。
家賃にお金がかからない分、貯蓄をしようと思えば貯まるペースは相当早いはずです。
住居費関連の手当は企業によって大きく異なります
会社選びのポイントの一つになりますので、興味のある方は事前にリサーチしてみるといいですよ。
主なチェックポイントはこの辺ですかね。
- 家賃補助の条件はあるか(補助上限や間取りなど)
- 家賃補助の形式は(給料に含まれるのか、給料とは別で会社が負担するのか)
- 寮や社宅への入居に対する強制力は
例えば以下のケースで比較をしてみましょう。家賃10万円の物件に住むこととします。
・年収500万円(手取り約30万円/月)、家賃補助なし
・年収400万円(手取り約25万円/月)、会社払いの家賃補助あり(上限10万円/月)
年収500万円では毎月の手取り額は5万円多いものの、家賃が引かれて実質の手取りは20万円。
一方、年収400万円のケースでは全額会社が家賃を支払うため、手取り25万円がそのまま手元に。
このように年収では100万円の差がついているのに、400万円の方が可処分所得が多い現象が起こります。
なお、家賃補助費用が給料に含まれていると所得がその分増えて税金も多くなってしまいます。ご注意ください。
デメリット① 人間関係がリセットされる
分かりきったことですが、これは外せないデメリットですね。
本人はもちろん、同居家族の負担が大きそうだね
転勤者本人は会社に居場所が用意されてるけど、
付いていく家族はゼロからのスタートだからね
とりわけ子どもにとっては友人関係がこの世の全て。転校は死活問題になり得ます。
リモートで繋がれる時代とはいえ物理的な距離を埋めるには物足りない気もします。幼いお子さんがいれば、かかりつけ医との別れも不安の種となるでしょう。
ただし物事には両面があります。
毎回知らない土地で協力して暮らしていくたび、家族の絆が深まるとの意見もよく聞。デメリットは少しでもポジティブに捉えていきましょう!
デメリット② マイホームのプランを立てにくい
せっかく心地よい場所に住めたとしても、転勤族ではそのまま定住できる保証はありませんよね。
どうしても恵まれた環境を手放したくなければ、マイホームを購入し単身赴任が最適解となるでしょう。
とはいえ実際は子どもが手のかかる時期だったり、父母のどちらかが不在による子への影響が気になるなど、なかなか踏み切れるものでもありません。
悲しいかな、子どもが大きくなる頃には次の転勤があるんだよねー
つまるところ家が欲しいタイミングや場所は転勤に大きく依存するということになります
そうなると限られた選択肢から最適なものを「選んで、納得できる」人でないと、満足度の高い住居は手に入れにくくなります。
マイホームにこだわりが強くじっくり考えたい人にとって、プランが立てにくい状況に大きなストレスを感じるはずです。
そもそも家が必要となるタイミングで不確定要素が多すぎますからね。都市にいるのか地方なのか、子どもの教育環境はどうかなど。
デメリット③ 共働きでは世帯年収が下がる可能性大
旦那さんが転勤となった場合の、奥さんの仕事どうすんの問題
これはよくある話だね
転勤先の土地に奥さんも異動できるような柔軟な会社ならいいですが、ほとんどが辞めて付いていくことになるのではないでしょうか。
せっかく築いてきたキャリアが台無しとなるのももったいない。相応の給料をもらえていたなら尚更です。
残念ながら共働き家庭としては世帯年収の一時的なダウンは避けられませんね。
転勤族かつ共働きであれば、いつ一馬力になってもいいように生活レベルを上げすぎないよう
日頃から心がけたいところです
デメリット④ 「一年後どこにいるかわからない」のは想像以上のストレス
個人的にはこれが一番のデメリットに感じています。
いやいや、じゃあそもそもなんで転勤族を選んだのw
子どもが生まれると180度考えが変わるもんだね!
独身時代には転勤に抵抗がなくても、お子さんの誕生・成長に伴って働き方を顧みるサラリーマンは多いのではないでしょうか。
私もその一人。
ストレスの大きな原因は「子どもに教育環境を整えてあげたい」のに、転勤によって「思うように整えてあげられないもどかしさ」です。
もどかしさを感じるに至った心境の変化を2つ紹介します。
子どもへの願いの変化
①授かった時 → 母子ともに無事で産まれるだけで十分
②生まれたら → 健康に育ってくれるだけで十分
③現在 → 多くの選択肢から自分でやりたいことを選べる人間に育って欲しい
考え方の変化
①子どもに豊かな経験を積ませてあげたい
②充実した教育環境で過ごさせたい
③街の治安・文化施設・教育レベル・習い事の種類など調べるようになる
④頭の中で理想の環境イメージが固まる
⑤イメージに合う街に住みたくなる
⑥でも、転勤族である以上は自主的に場所を選べない…
⑦理想の街で暮らせたとしても次の転勤への不安がつきまとう…
こうやってみると親のエゴ丸出しですねw いやーお恥ずかしい。
子育ては人生の重大イベントなのに、教育環境さえ自分の(子どもの)思い通りに整えられない。
そんなことを悶々と考えているとメンタルにじわじわくるんですよね。
人生のハンドルを自分で握っていない感覚に陥ります
とはいえ100点の理想を求めればキリがありません。今ある選択肢の中から70点を目指す方がよっぽど現実的で健全でしょう。
何より自分で選んだ道ですしね。それに成果を出して会社に価値のある人間だと認められれば、ある程度は要求も通りやすくなります。
結局は理想と現実のバランスに折り合いをつけながら、与えられた職務をがんばるしかないんですよね。
それがサラリーマンとして生きる道ではないでしょうか。
現役転勤族の立場から、全国転勤のメリット・デメリットをそれぞれ4点ずつ私見を述べました。
メリットが転勤者本人寄り、デメリットが家族寄りの結果になりましたね
転勤族になる前の方も、なった後の方にも参考になる内容であったなら嬉しいです。
ここまできて言うのもなんですが、転勤そのものは本質ではありません。転勤の有無に関わらず、サラリーマンとして家族に誇れる仕事をしていきたいものですね!
ではでは!
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